ウルティマの歴史

UOをやる上で忘れてはならないのが、
ウルティマシリーズでしょう。
ここではUOにおける背景などを含めつつ、
ウルティマ自身の歴史を振り返ってみましょう。

Ultima0 Akalabeth
〜Beyond Adventure Lies〜
記念すべきウルティマの歴史は、ここから始まった!
1979年発表作品

高校を卒業したばかりの、リチャード・ギャリオットが作成し、
それをPCショップの片隅で自費販売していたのが某大手メーカーの目に
止まり、即契約になったのはレジェンダリーな話。

なお作品名自体に、Ultima0と書かれていたわけではない。


Ultima
上記、Akalabethを改良してついに一般に公開されたのが、このUltima。
1980年発表作品
当時は Apple II 向けに BASIC で書かれていたが、後になって PC にも移植された。
左の画面は、まさしく当時のもの。
こういう画面を見て、郷愁するのは私だけではあるまい。

ソーサリアという異世界を舞台に、
邪悪なモンデインを英雄が倒すまでの話
まさにRPGの黄金パターンなストーリー展開。
ご存知の方も多いと思うが、このストーリーは、UOのプロローグになっている。
モンデインはソーサリア世界を父親から奪った宝珠に閉じ込め、それが割れて
UOのシャード、鏡面世界が誕生したという設定になっている。

ゲーム的には2D見下ろし型フィールド(ドラクエ、FF型)で、
3D型ダンジョン(ウィザードリィ型)になっているという非常に斬新なスタイルだった。
さらにSFアイテムもこれでもかと出て来る…もうお腹一杯な内容です。

しかしモンデイン…禿げであんまりカッコよくないんですけど…汗。
この作品をUltima世界では、第一暗黒期と言う。U、Vまでが暗黒期扱い。


UltimaU
〜The Revenge of the Enchantress〜
ウケた作品に続編が出来るのは、世の常。
前作のモンデインの愛人、
ミナクスが出現し英雄の故郷・地球を滅ぼすという話
1980年発表作品。マシン語で開発されている。
そうなんですね、1年間に2作品も出ていたわけです。
初代Ultimaが確かにベース作品があったとはいえ、1年間で2つもとは…今では考えられません。

しかしボスキャラが、
前回のボスキャラの愛人って(汗

ここでわかることは、前作で英雄はロード・ブリティッシュに地球から召還されていたことと、
今回は地球を舞台にしていく話なんだなあということ。
時空を超えての冒険が待っていますので、
ただのファンタジーRPGをR・ギャリオットが作ろうとしていたわけではないことは間違いない。
この辺りが正統派ファンタジーRPGのテーブルトーク『Dungeons&Dragons』,、
ひいては3DRPGの元祖・ウィザードリィへのアンチテーゼかも。

なおタイトルは日本語に訳せば、『女魔術師の復讐』か。
厳密には、エンチャントレスはエンチャンターの女性バージョンで、
エンチャンターは付与魔術師…、ってどうでもいいか(汗)。

なお、ミナクスはここで倒されているはずなんですが…?


UltimaV
〜Exodus〜
前作から3年の時を経て完成した、ウルティマ前期三部作の集大成。
1983年発表作品。
Exodusとは、モンデインとミナクスが作った魔のコンピュータのこと。
ここからExodusが両者の息子と表現される。でも、機械なのだ。コレを倒すのが、例の英雄。
またまたロード・ブリティッシュが英雄を召還する。

このゲームではパーティープレイ、
街のNPCから情報を得て行動する、
敵に遭遇すると戦闘画面になる、
など後世のコンピュータRPGの要素が全て入っている。
そういう意味では、先駆的作品。
これがないと、ドラクエもFFもなかったとも言える。

なおゲーム内に移動手段として、ムーンゲートが初登場する。
トランメルとフェルッカ、という2つの月の月の満ち欠けによって、
移動先が変更されるというシステムだった。
UOではあまりメジャーではないが、タイムロードも出現する。
意外や意外、ファンタジーRPGには必ず出てくるはずの『神』がUOには存在しない。
その『神』の代わりに絶対的な存在として登場するのが、このタイムロード。
ロード・ブリティッシュとは協力関係にあるようで、今後も結構出て来る。

シナリオ的にはドンドン昇華していったUltima前期三部作だが、
内容的には依然として悪者を英雄が倒す、勧善懲悪的な部分が多かった。
それが以降のシリーズでは大きなテーマが入り、UltimaをUltimaたらんものとしていくのだった。


UltimaW
〜Quest of Avatar〜

まさにUltima新世紀。この作品で、Ultima独自の世界が構築され始めたと言っても過言ではない。
1985年発表作品。
モンデイン、ミナクス、エクソダスの侵略を防いだソーサリアに、繁栄がもたらされる。
そのソーサリアに『八徳』の心を広めようとする、ロード・ブリティッシュ。
『八徳』が書かれた真理の写本(コデックス)の探究のため、徳の具現者たるアバタールの探究の旅が始まった。

…と上記ストーリーどおり、今までとは一変した内容が繰り広がる今作品。
徳の概念が導入され、いささか宗教色が強かったためか、賛否両論を巻き起こした作品でもある。
しかし時代は、80年代後半。
世はまさにコンピュータゲームブームがまさに到来せんとし、日本でもドラクエが流行している時代。
そんな中、殺戮を繰り返してのレベルアップ、魔王倒し、お姫様の救出を掲げたRPGに、
R・ギャリオット自身が問題提起した作品でもあると言える。

パッケージ、ロゴもこの作品から統一されていく。
筆者としては、この作品のパッケージがすごく印象的だったのを記憶している。
←参照

『八徳』…、ここで出て来る『八』という数字の重要性は、Ultima世界で重要な意味を持つ。
八つの徳、八つの街、八つのダンジョン、八つの神殿、八人のアバタールの仲間…。
また『徳』という概念の導入により、『神』の存在がソーサリニアには存在しないのが決定的となり、
今後もそれは登場しない。この作品からソーサリアが、ブリタニアと呼ばれるようになったのも特記事項。

なおWの世界マップが、ほぼUOのそれであることも明記しておく。


三つの原理
(The Three Principals):

真実 (Truth)
愛 (Love)
勇気 (Courage)

八つの徳
(The Eight Virtues):

誠実 (Humility); 真実から導かれる。石の色は青。
慈悲 (Compassion); 愛から導かれる。黄色。
勇敢 (Valor); 勇気から導かれる。赤。
正義 (Justice); 真実と愛から導かれる。緑。
名誉 (Honor); 真実と勇気から導かれる。紫。
献身 (Sacrifice); 愛と勇気から導かれる。オレンジ。
崇高さ (Spirituality); 真実と愛と勇気から導かれる。白。
謙譲 (Humility); 三つの原理と独立している。黒。

徳とダンジョンの対応,マントラ
(Virtue, Dungeon, Mantra)

誠実 - AHM - ディシート (Deceit) = 欺瞞
慈悲 - MU - ディスパイス (Despice) = 嫌悪
勇敢 - RA - ダスタード (Destard) = 卑怯
正義 - BEH - ロング (Wrong) = 不正
名誉 - HOMM - シェイム (Shame) = 恥辱
献身 - CAH - コブトス (Covetous) = 貪欲
崇高さ - OM - ヒスロス (Hythloth)
謙譲 - LUM - なし = 誇り (Pride)

八つの職業と街
魔術師   マリア    誠実   ムーングロウ (Moonglow)
吟遊詩人   イオロ   慈悲   ブリテイン (Britain)
戦士   ジョフリー   勇敢   ジェローム (Jhelom)
ドルイド   イアナ   正義   ユー (Yew)
騎士   デュプレ   名誉   トリンシック (Trinsic)
鍛冶屋   ジュリア   献身   ミノック (Minoc)
レンジャー   シャミノ   崇高さ   スカラ・ブレイ (Skara Brae)
羊飼い   カトリーナ   謙譲   マジンシア (Magincia)
(実際はマジンシアは誇りの街)


UltimaX
〜Warriors of Destiny〜
ロード・ブラックソーンの魅力(?)が余すところなく出ているのが今作品。
かつてコデックスが収められていた迷宮Abyessは、アバタールによる探索終了と共に滅びた。
その迷宮が崩壊した直後に発見された地底大陸の調査に向かうも、行方不明になるロード・ブリティッシュ。
王代行となったロード・ブラックソーンの過度の徳信仰によりブリタニアは、圧政と密告の世界へと変貌。
その裏には、モンデインが破壊した宝珠の破片から誕生した、3人のシャドー・ロードの暗躍があった。
愛・勇気・真実の裏返しである存在、シャドー・ロード。果たして、アバタールは彼らを阻止できるのか?
1987年発表作品。

ああ、長い作品解説だった(涙)。
という感じで、非常に内容が入り組みだし始めている。
深い世界観、と言える。ゲーム的にはNPCたちが時間になると起きて仕事を始めたりと、
細部至るまで細かい点が追求されている。この辺り、UOを彷彿させるものがあるような気がしてならない。

ロード・ブリティッシュはこの作品から行方不明になるのが必殺技になったのか…とか、
ブラックソーンはやっぱりそういうキャラなのね、とか変なところで納得できる面もある。

さすがにこの辺りになると、画面がかなり整ってくる。
「え、これで!?」と叫んだ人、アナタはゲーマーの歴史を知らない。


UltimaY
〜The False Prophet〜
『アバタールの探索』、『運命の戦士』、そして『偽りの預言者』へ…。
アバタールの徳の探究から始まったコデックスが引きこす事件三部作の総決算。
見方を変えると、モンスターにとって人間って侵略者かも…と考えさせられる作品。
今回は突如ブリタニアに現れた異種族ガーゴイルが攻撃を始め、
ロード・ブリティッシュはアバタールを召還し、
アバタールはこの事件の真相を突き止め事態の召集を図ろうとする。
そしてその真相の裏には…!

1990年発表作品。

ネタばらしになるが、ガーゴイルたちの侵攻は実はアバタールのせい。
彼らは非常に高い文明を有しており、例のコデックスの存在も知っていたのだった。
そのコデックスがアバタールに持ち去られた時に、彼らの住む世界に地殻変動が起こり、
滅亡の危機に瀕していました。さらに「白い人間が現れて、ガーゴイルを滅ぼす…」という予言が存在したのだった。

ガーゴイルが他のゲームとは違い、一種族として扱われている点は非常に興味深い。
もちろん、この考え方がUOにも大きな影響を与えているのは、
EWEのシナリオやイルシェナーのガーゴイルシティを見てのとおり。
シナリオ的に、アバタール自身の行いの結果絶滅の危機に瀕しているガーゴイルを救うというジレンマ、
種族間の偏見というテーマを含んだ大がかりなもの。濃い。

ここまでの三部作は全体的に、「徳とは何か?善悪とは何か?」
という非常に哲学色の強いシリーズだったと言える。
左の画面を見てのとおり、視覚的に変化があったり、
アイコンが導入されていたりと近代的な(?)格好になってきているのも特記の一つか。


UltimaZ
〜The Black Gate〜

前作から200年後のブリタニア。
残虐な連続殺人事件の発見現場にムーンゲートを通って現れたアバタールは、
事件を調査するうちに繁栄の中で着実に勢力を伸ばすフェローシップなる新興宗教の裏の姿に迫っていく。
その裏に潜むフェローシップの教祖バトリンことガーディの陰謀を、
辛くも粉砕することに成功したアバタール。
しかし、自分自身も地球へ帰る手段を失ってしまうのだった。
1992年発表作品。

いよいよ最終三部作の幕開け。
中部三部作が全体的に「徳」に絡めた、哲学的なな話だったの対し、
今回からは絶対悪・ガーディアンが登場する。
このZはストーリーが長すぎたため、前後作になっている。
後編のタイトルは、UltimaZ Part2〜Sepent Isle〜。
このサーペントアイルとは別次元世界のことで、
ここでアバタールは混沌の化身・カオスペインと激しい戦いを繰り広げることになる。


Ultima[
〜Pagan〜
前作でガーディアンに異世界モーゲイリンに飛ばされたアバタール。
脱出する手立ては、この世界の森羅万象を司る巨人を倒すことであった。
しかし巨人を倒すことは、すなわちこの世界を破壊することを意味する。
果たしてアバタールが取った手段とは…?

1994年発表作品。


ここでは書ききれぬほど今までのUltimaシリーズの作品形態を変え、
なおかつUOに影響を与えた作品もないだろう。
この3年後にいよいよUOが世に出てくるのだから、同時開発していたことは疑う余地がない。
ブリタニアが舞台ではないので、今までと違う試み、
例えば召還呪文が出てくるなど、そういった意味では意欲作とも言える。
Ultima\
〜Ascesion〜
宿敵・ガーディアンのブリタニア直接侵攻が始まった!
ロード・ブリティッシュとロード・ブラックソーン、
タイムロードとシャドーロード、
アバタールとガーディアン。
対極する陰と陽はかつてないほどの大破壊をブリタニアにもたらしつつ、
ついに全てへの解決へと導かれるのだった…アバタールの手によって。
1999年発表作品。Ultimaシリーズ完結編。

完結編…と言いつつ、Ultima]が出るのは…(汗)。
でも、ストーリー的に関係ないからいいのか。

結局、ガーディアンとはアバタール自身であったことが発覚する、
衝撃のストーリー…てネタバラシだ(汗)。
以前に徳の探究の際にコデックスを手にしたアバタールから「陰」の部分が剥げ落ち、
それがガーディアンになったという設定。

20年という長い時間を経て、1つのサーガに終わりが来た。
この偉業には、やはり感動を覚えずにはいられない。
Ultimaと等しく偉業を成し遂げたウィザードリィさえも、
その内容は一貫しているわけではなく、
また和製コンピュータRPGのドラクエ、FFにいたっても、ここまで背景的に繋がっているわけではない。
改めて私たちは、R・ギャリオットの才能を褒め称えるべきなのかもしれない。

こんなサイトがあったので、ご覧になってみるのもいいかも。

UOの歴史

さて、Ultimaの歴史はお楽しみいただけましたでしょうか?
今回はUO自身の歴史を振り返っていきたいと思います。
とは言っても、このHP管理人がUOを始めたのは2002年のこと。
下記に書く内容は、あくまでさわりの部分と思ってください。

1997年
UltimaOnline
衝撃のMMORPGの登場。
実際はその前年1996年からαテスト(OSI社内で行っていた内部テストプレイ)が始まっており、
一般のβテストが始まったのが1997年6月より。2回のβテストを経ていよいよ一般公開が始まる。
当初解説されたサーバーがAtlantic、Pacific、Great Lakes。
このように海外サーバーしかなかったため、ラグというような生易しい状況ではなく、
歩くのもやっと…という環境の中で日本プレイヤーは活動していたらしい。
もちろん、大半がアナログ回線。
なおUO発売日には長蛇の列が出来、
サーバー負荷を考慮して3,000セットしか売られなかったというのも、いまや伝説。

とにかく当初のUOは、凄まじかったらしい。
一言で言えば、混沌と殺戮のゲーム。
銀行が設置されていなかったり、犯罪フラグがなかったりと…もちろんすぐに対処はされていった問題だが、
当初のUOは本当にすごかったらしい。
ロード・ブリティッシュが演説中に殺されて、怒ったブラックソーンがデーモンを召還しまくったのも有名。

ざっと並べてみると…、

○スキル値が高くなると上昇しにくくなる仕様が入る(1997年9月)
○赤、灰色、青ネーム制導入(1997年10月)
○動かせるアイテムが黄色にハイライトするようになる(1997年10月)
○銀行設置。犯罪フラグ導入。家や船でマーク不可(199年10月)
○オールネーム導入(1997年11月)
○家の腐敗期間が3日から9日へ(!)(1997年11月)
○Napa Valleyシャード開設。日本人プレイヤーがここで多く活動する(1997年11月)
○マジックリフレクションが他人にかけられなくなる(1997年11月)
○銀行に1,000ストーンまでの重量制限。PCベンダー導入(1997年11月)

などなど…上げればキリがないほど、仕様がドンドン追加されていった時期。
上記の仕様は、逆に言えばそれまでなかったわけで…すごい時代だと思わずにいられない。
1999年
The Second Age
(T2A)

ついに日本シャード開設が始まる、通称T2A時代の幕開け。
あまり…というか、ほとんどのプレイヤーは知らないだろうが、
The Lost Landが発見されるまでには様々いきさつがあった。

突然石片がブリタニアのあちこちに建ったり、
トリンシックの衛兵長ハーサム暗殺事件、
その養子のクロワースが殺人犯を問い詰めるものの、そいつはブリタニアの滅亡を予言して服毒自殺したり、
世界の破滅を企てるFollowes of Armageddon(通称FoA)が現れたり、
トロールがヴェスパーを襲撃したり、
最強のリッチ兄妹が賢者ハンボルトと対決したりと…
もうすごい背景があって、ようやくThe Lost Landが発見されたくだりになる。
イベントとしてあったのか、BNNで文章で流れただけなのかは未調査。興味のある方は調べてくださいm(_ _)m

でも、この時代はそういうイベントが活発だった。
シャドーロードが暗躍したり、ハロウィンイベントでPCがモンスターになれたり…粋な時代だったんですねえ。

ちなみに日本シャードは、Asuka、Yamatoシャードから始まる。
次にWakoku、Hokutoなどがどんどん出来ていった。
この段階までUOの世界はフェルッカまでしかなく…というよりは、
トランメルが存在していなかったので、
PKがシーフが横行し詐欺なども多くあったため、プレイヤーの人数が横ばいという状況を迎えてしまう。
また多数のプレイヤーがその状況に耐え切れず、UOを辞めることが多い時代でもあった。
1997年の開始以来、UOは最大の決断を迫られつつあった。その結果、出た答えは…!?
2000年
Renaissance
(UO:R)

初期UO時代が終わりを告げ、ルネッサンス期の開幕。通称、UO:Rの開始。
ついにトランメルが出現し、ファセットという概念が導入される。
後を絶えぬ犯罪対策としてOSIが出した答えが、世界の選択だった。

これはいまだに賛否両論を生む問題であり、
これによってUOは本来のUOらしさを失ってしまったと語る、UO開始以来のプレイヤーも多い。
確かにトランメルの存在はプレイスタイルに大きな影響を与えたが、
それによって多くの新規参加者を受け入れるようになったのもまた事実。

この結果、フェルッカ人口は一気に激減し、フェルッカ過疎化時代が始まってしまう。
UO:Rが4月開始、派閥システムが遅れに遅れて11月に開始したのも、
フェルッカからトランメルの移住を止める要因にはなりえなかった。
この大変革でUOから去る者も多く、T2A時代に郷愁を覚えるものも少なからず。
2001年
Third Dawn
(TD)


UOにも3Dの波が押し寄せた。「第三の夜明け」、通称、UO:TDの幕開けである。
やはり他のネットゲームが3D化でリリースし始めたことも大きな要因になったようで、
UOも時流に乗り始めたようだ。このThird Dawnには、UOAMがついてきた。お徳感を出したのだろうか?

これによってイルシェナーという新しい大陸への冒険が可能になったが、それも3Dでのみ。
3Dになるわけなので、当然マシンスペックと回線状況が大きな課題となり、
魔法を使用しただけで不正落ちもざらに起きる時代だったようだ。

この時期からEWEシリーズが始まり、これがUOのウリの1つになっていく。
2002年
Lord Blakthorn's Revenge
(LBR)

これまでの拡張とはうって違って、マイナーチェンジしか行われなかった、非常に珍しいパック。通称、LBR。
ストーリー的には進んでいるようなんですが…、
システム的にはBGMの変更と、イルシェナーへの2D侵入可能、
モンスターグラフィックの変更が行われたにとどまった。

UO:TDで始まったEWEは絶好調で、この4月までにEWE4までが終了し、非常な盛り上がりを見せた。

さすがにシステム的に変更が少なかったのか、7月には超大型パブリッシュ16が導入され、
UO:R以来の変更仕様がなされる。
この変更により開始以来初のステータス、スキルバランスが崩れ、
フェルッカへの過疎化もパワースクロール導入により歯止めがかかった。
もちろんこの大変革により、古参プレイヤーが抜けることも多かったのは明記しておきたい。
5周年記念パック
左から「武器職人編」「戦士編」「魔法使い編」
2003年2月19日
Age of Shadows
(AoS)

そして最新バージョン、通称AoSの導入が始まった。
新大陸の追加、新職業の追加などなど数え上げればキリがないほどの導入が試みられ、
もはやLBRまでのUOとは全く別物のゲームに変化を遂げた作品とも言える。

特に大きかったのは属性抵抗の考えと、アイテム重視へのゲームシステムの変換。
これによってUOはアイテムコレクトゲームへと変貌し、
レアアイテムが出現する新ダンジョン・DOOMには連日シーフや、
ボスキャラを倒しアーティファクトアイテムを得ようとする冒険者が集うようになった。
アイテム次第ではキャラバランスが一気に崩れてしまう仕様のため、
名のあるデュエリストは対人の一線から退き、多くのプレイヤーが消えていった。

またモンスターのHPと所持金が大幅に減少し、狩りにおける活動内容も大きく変わったと言える。
一方で生産の選択性が変化しかつてないほどの隆盛を見せている他、
特に日本シャードで問題になっていた深刻な家不足が一気に解消され、
家の大幅な下落が始まったり、カスタイマイズの導入により専門書まで販売される内装ブームが起きた。

AoS時代ではEWEが休止され、
多くのバグを修正するパブリッシュが数多く導入されたのも明記しておくべきだろう。

なお2003年11月現在、新しいバージョンの情報は入っていない。
代わりに
「UXO」なるMMORPGの発表はあったが…。
2004年6月21日
UO7周年記念
パッケージ


アップデートソフトではない。
あくまで、7周年記念パックだ。あまりにアップデートソフトを出さないので、こんなの出しました〜的な発想は否めない。

@これまでの拡張パッケージの内容を全て含む内容
(すなわちAoSまでの内容)

A
米国で、2004年6月21日に発売予定で、日本での発売はなかった…が、
かなりの日本人ユーザーが様々な方法で入手していた(汗)。
恐るべしは、じゃぱにーずうおらー。

B値段は、
19.99ドルだった。
 日本でプレイしているユーザーは、輸入して買っていたわけなので、
 これだけでは済まなかったはず。

C購入すると、
6番目のキャラクタースロットが追加出来た。これが、でかかった!
 アカウントのアップグレードコードをアカウント管理サイトで入力すれば、
 既存のアカウントのキャラクタースロットが全シャードに対して追加される形になった。
 ただし、SPルールのシャードにはキャラクタースロットの追加は行われなかった(そりゃそうだ)。
 今後リアルマネーサービスとしてこのコードのみが日本でも販売される予定があった…が、どーなんだろ?
 興味がないのでチェックしていない。申し訳ない。

D
7つの、レアな記念アイテムのうちの1つが入手出来るコードが1つ付属した
 なぜか外人は、兜をかぶりたがった。 
 これは、UOSE発売頃に、全ユーザーに配布されたものと同じもの。
 ここまで「レア」を出しすぎると、レアになってないぞ。
 
E
7つの、30日間無料プレイが出来る新規アカウントが付属した。これも、でかかった
 しかーし、EAも馬鹿じゃない。この付属する7つの30日間無料アカウントでプレイするためには、
 クレジットカードの登録か、ゲームタイムコードの登録が必要です。
 つまり、捨てアカ行為はするな!ということですな。

FUOチームインタビューや、レアなアートが描かれたUOのファンガイドブックが
 ゲーム外アイテムとして付属した。でも、英語だった。読めた?

G
PCゲーム「Ultima IX: Ascension」(英語版)が付属した。(注:最新パッチ適用済みの既存のもの)
 でも、英語版ぢゃぁ…汗。

2004年7月1日
UXO開発中止


 「本日を持ちまして、「ウルティマXオデッセイ(UXO)」の開発が終了することになりました。
「ウルティマオンライン(UO)」に我々の開発リソースを集中することが適切と判断し、
UXO開発チームのほとんどが、UO次期拡張版ならびにUOライブチーム、
そして未発表のUO関連プロジェクトに移籍することになります。
 このニュースが多くの皆さまに大きなショックを与えてしまうことになるかもしれません。
 しかし、ウルティマを愛するコミュニティや社内のチーム、
そしてウルティマ・フランチャイズの将来にとっても、これが最善の判断であると信じています。
 近い将来、今後の「ウルティマオンライン」に関してさらに発表できることを我々も心待ちにしています。
 「ウルティマXオデッセイ」を当初からサポートしてくださった皆さま、本当にありがとうございました。  」

 
《経緯》
 2004年2月にUXOの開発元のOSIの閉鎖が発表され、シニアプロデューサー、メインプログラマー、デザイナー
などUXOの数々の開発者が辞めていた。
 そして、その後、開発と運営が停止される予定の、UXOと同じ発売元であるEAのネットゲームの
「Earth & Beyond」の開発者が、UXOに移動し、その開発に当たることになっていた。
 しかし、その後も公式サイトは更新されず、何も情報が出なくなり、最終的には開発中止の発表となった。

 この後、急速にUOの次代アップデートが進められることになった。

 

2004年11月3日
Samurai Empire
(UOSE)

アイテムゲームの進化を深めるUOを象徴する、アップデートソフト、それがUOSEだ!
その名のとおり、日本をイメージした様々な仕様が加えられ、
サムライ、ニンジャの新職業はもちろんのこと、着物や日本風の家が登場し、
日本をイメージした新大陸や新都市も誕生した。
したんですが…、なんと言うか目新しさがあまりないような気がする。
なーんとなく、LBRを彷彿させるようなアップデート。マイナーチェンジっぽい気がするのは否めない。
アイテムはこれでもか!と言わんばかり増え、2005年2月現在も増え続けていますが…。
新大陸・徳之諸島もDOOMのようなヤバさもなく、モンスターも硬いのが多いので、
私は二の足を踏んでいる。
UOSE入ってから、むしろFに引きこもるようになった気がしないでも…?汗


このソフト初版には、アカウント内キャラクター間スキル移動が出来る「ソウルストーン」コードも同梱されていたことは特筆に価する…のかな?これは本当は、AoS発売時に導入予定だったもの。
2005年9月1日
Mondain's Legacy
(UOML)

なんと、前回のニューパッケージから、1年も経っていない!新パッケージで注目されるのは、ついに導入された新種族・エルフだ!
「武刀の天地」は、日本風なアイテムやモンスター、土地で、導入直後から物議をかまし、その後、TMAFとTAFという、新大陸・徳之諸島における、アイテム争奪戦のみでひっぱった感があるが、このUOMLではかなり力の入った変更が行われた。
@
冥府の軍馬の導入(いわゆる「エセ馬」が、アカウント歴に関係なく乗れる。初回生産特典)。
A新しい種族「エルフ」の追加
B新しいモンスターや生物の追加
Cモンスターや生物のAIの改良
D新ダンジョンの追加
Eグループ呪文の追加
Fクエストの改良、追加
Gセット装備の追加
H生産関連の改良
Iアーチャー関連の改良
J物乞いスキルの改良
Kコミュニティーコレクションの追加
Lオウム、フェレット、水槽の追加
M家の最大ストレージの追加


なお、2005年9月現在、8周年記念パックと記念アイテムが発表されている。


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