今回は、前回紹介した
namiさんの手記からはぢまります。
本人未許可のまま、紹介します!
(※一部加筆訂正ありバージョンです。)
(※このnamiさんのメッセージは、この年代記を書いていた頃にいただいた…、
そう2003年頃にいただいたものだったと思います)
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
昔を懐かしんで…、
この『年代記』読んでます。
あの時自分はどう考えていたのか、
どう思われていたのか、
そして、いまもなお…、
ピュアな気持ちを
持ち続けているのか。
なんか…周りのみんなが成長してたとき
(自分も成長期だった頃)
純粋に…狩りが楽しめて、
いつもわくわくしてて…。
狩っている時もリアルでドキドキしながら、
一生懸命だったなぁって。
(いまもみんなと狩りいくの、楽しいけどねw)
すごく親近感持てる人たちと…、
いっしょにUO出来るようになれて、
とってもよかったぁ〜って実感します。
私のサポート術は、
ある意味…独学かな?
私が最初のギルドに入隊する前
(まだ、フォードさんとは会ってないですね)、
その頃はもっぱら一人で狩り行ってて。
仲間を回復とか…ぜんぜんなかったし。
というか…孤独(涙)。
一人だったしね><
そんな時にZAKUさんという方(※お友達です)も
よく同じダンジョンに来てた。
話しかけたのは、向こうのほうからかな?
私はまだUO慣れてなくて。
人との関わりが不安で、
なかなか発言できなかったの。
そして。
最初のギルドに入ってからも、
スキルが中途半端で、
みんなについていくのやっとでした。
人を助ける前に自分を守れていなかった。
別段教えてくれる人はいなかったし、
人に教わるものでもないと思ってました。
あ、これはプレイヤースキルのことです。
貴方と一緒に行動するようになってからですね。
この人を守りたいという気持が生まれたのは。
常にお互いのHPバーだして、
赤い文字(毒メッセージ)に気を配ったり。
ブレスは相手に掛けてからすぐ、
自分にもブレスをかけて。
それによって相手(戦士さん)がブレス切れたとき、
私のブレスも切れてるので、すぐさまブレス掛けなおしで
継続的なブレスを心がけてた。
(気づいていたかなぁ…?)
だから・・貴方に
「ブレスはいいから、げどくぅぅぅぅ!」
って言われてたの覚えてる(笑)。
ごめんね〜、解毒おくれてたかも…。
あとは…インビシかな?
相手がほんとにやばくなった時のインビシ、
でも…これって、
タイミングが難しいのよね(涙)。
私の場合は、
私のマナがなくなりつつあるとき多用してたかな?
グレーターヒールじゃ、追いつかないくらい、
助ける人のHPがなかったとき(笑)。
んー・・・。
なんだかんだいっても
私のサポート、へたぴだったと思うよ(涙)。
死なせたくないって気持ちは、
常に持ってたけどね…、って
今もだよ!
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
ナミさん、どうもでしたm(_
_)m。
金色の弁髪、
白Tシャツ、
青いジーンズ(ズボン)、
そして手に金色のハルバード、
それだけで出かけようとしていたところです!
つまり鎧を着ていません。
そんなんでいいのか…?、
と、こっちが心配するほどです。
この時期のUOは、
鎧によってDEXがダウンする仕様だったので、
彼の武器、ハルバードのことを考えれば、
振り速度うんぬんなどから、
この考えはあながち間違っていません。
しかし、
AR4=物理ダメージ数1が軽減状態
の世界ですから、
鎧があったほうがいいに越したことはないです。
当然、フォードもバリバリのプレートメイルです。
DEXはかなりダウンですが、
命あってのモノダネです。
フォードの場合、ARは確か50以上あったと記憶しています。
さて。
ブラッドダンジョンに着きましたが・・・。
いきなり、
回廊に黒閣下が待ち構えていました!
誰かが連れてきていたのでしょうか…。
この予想外の事態に、
周りがバッタバッタ死んで逝きます!(涙。
これまで、
自分よりも強い仲間と出かけることが多かったので、
この現象には驚きました。
逆に言えば、ヘイブンで集めた仲間ですから…、
この現象は普通かもしれません(涙。
少なくとも当時は、
ヘイブンにそれほど強い人はいなかったような気がするんです。
もはや、パーティーは右往左往する状況です。
連携も何もあったものではありません。
単騎で突っ込んで行っては死んでしまう、
そんな場面の繰り返しです。
そんな中、
必死に蘇生をするフォードと、
金ハルを振るうRyo!
仲間の装備は結構、
黒閣下にルートされてしまったので、
死人ローブ状態で待機してもらいます。
そして仲間を安全なところに隔離すると、
2人のコンビネーションで、
黒閣下と、他のメンバーがわざわざ連れてきた血エレ(涙)を
なぎ倒しました。
自分としても、
腕がある程度上がっていたので、
Ryoの強さも理解できました。
「これほどとはな…Ryo…。一体、何者だ…
鎧もないくせに・・・」
と内心うなったものです。
生意気ですね、私(涙。
さて…、
狩りが終わって、ヘイブンに戻りました。
みなと戦利品の分け方をします。
なぜかこのとき、
ヘイブンの楽器屋さんで、戦利品わけを行ってました(汗。
一通り戦利品分けを終わって、
皆が解散した頃…
Ryoが話しかけてきました。
「フォード」
「ん、なんだい?」
「オマエ、強いな」
「なんだよ、急に(笑」
そう言われて、
フォードもまんざらでもありません。
今まで会った人で、
素直にそう言われたことはなかったのです。
喜ぶのが…道理です。
「お前の方こそすごいよ、Ryo」
「そうか?」
「鎧ないだろ?」
「ああ、これは俺のポリシーだよ」
「すげえよな」
「ハルバード使いたくてさ。ゼロディレイするために、DEX75は必要だしなぁ」
(※ゼロディレイ…この当時あった戦闘テクニックで、DEX75以上の場合、相手と交差する際にダメージを与えられた。今ではDEX数値に関係なく出来るはずです)
「いや、なんていうか、呼吸があってたよな」
Ryoが言います。
「ああ、それは俺も思った!」
フォードも明るく答え、しばし、2人で談笑します。
これまで自分と適度に同じ程度の
戦士の仲間がいなかったので、
フォードとしてもすごく嬉しかったのです。
「Ryoは、普段は誰かと一緒に狩りをしてるのかい?」
「いや・・・俺は1人さ」
「…そうか」
「俺はな、フォード、
仲間ってヤツが足手まといに思える」
「・・・?!」
この台詞にはショックを受けました。
「今日もな、俺とオマエだけだったら、
あんなに手こずらなかった」
「そんなことないさ」
「本当に、そう思うか?」
この決定的な質問で、
私はRyoの本質を知ってしまったような気がしました。
そして、自分とは究極のところで合わないなあ…
とも感じたことを覚えています。
「ああ、思うね」
ためらわず、フォードがそう答えます。
「そうか・・・、でもな、あんな状態の中で、
蘇生をしているお前は大変そうで、
正直、まどろっこしかったぜ」
「俺には、そういうのが似合っているのさ」
Ryoのきつい追求を苦笑いでかわすフォード。
「いいや、俺はそう思わないね。
オマエはもっと強くなるよ。
1人でやったらな」
なにか、釈然としないものを感じながら、
とりあえずその日はRyoと別れました。
UOの世界には、
本当にいろいろな人がいるのだなあ・・・
と、しみじみ思いました。
Ryoは確かに軽い装備で強敵を倒すほどの腕だったが…。
そういう考えをもって、1人で狩りを行う人もいるのか…。
じゃあ、何のためのMMORPGなんだろう?
確かにフォードも1人でタイマンをするようになりましたが、
それはそれ、
皆と狩りをするのも楽しい、
と思っていました。
そんなフォードの前に現れた、
自分とは全く違うプレイスタイルを持つ、
Ryo
「まあ、そういうヤツもいるかぁ」
そう独り言を言って、その日はログオフしました。
その後、
Ryoとは何度か狩りにいくようになりました。
やはり、腕はいいです。
明らかに今までのフォードの戦い方とは違っていて、
フォード自身の戦闘の参照になりました。
ただ、その鎧の薄さからRyoの死亡率は高く、
フォードがフォロワーになることが
多かったのも事実です。
その間、
他の何人かの仲間とも、
一緒にRyoがいることもありました。
そのほとんどの時に、
フォードも一緒に出かけました。
最初の狩りほどRyoが全面的にそういう関係を否定することは
ありませんでしたが、
やはりその行動には、「仲間」という意識は少なかったかのように私の目には映りました。
その分、フォードが生き残って、
仲間のフォローに回ることが必然的に増えました。
これも、私のプレイヤースキルを
上げる一因になりました。
団体行動、パーティープレイで、
全体を見る余裕が出来てきたのです。
Ryoは私を好敵手と認め、
私もそう思い、
一緒に旅をするようになっていました。
しかし。
それも長くは続きませんでした。